本日2015年6月30日、LINE Login PlatformをLINEではない他のサービスでも利用できるように公開しました。 今回の記事では、公開されたLINE Login Platformについて紹介しようと思います。 技術的な内容が掲載されているLINE developersサイトも公開いたしましたので、どのような機能を利用することができるのか、ぜひご覧になってください。 LINE Login Platformとは? LINE Login Platformとは、皆さんが開発したスマートフォンアプリやウェブアプリケーションの中で、LINEアカウントを使用したログイン機能を組み込むためのプラットフォームです。 すでに多くのスマートフォンアプリやウェブアプリケーションが、LINE Login Platformを使ってログイン機能を利用しています。ここでは、例としてPopcorn BuzzとLINE STOREそれぞれでどのようにログイン機能が利用されているのか紹介してみます。 Popcorn Buzz: スマートフォンアプリの場合 Popcorn Buzzは、同時に最大200人と無料で通話をすることができるAndroid/iOS向けのスマートフォンアプリです。Popcorn Buzzのようなスマートフォンアプリでログイン機能を組み込んだ場合は、以下の画面のようになるでしょう。Popcorn Buzzの画面に”Log in with LINE”というボタンを配置して、ユーザがそのボタンをタップした際に、LINE Login Platformのログイン機能を呼び出すように組み込んでおきます。そのユーザの端末にLINEアプリがインストールされていれば、2つ目の画面にある同意ボタンをタップするだけで、ログインが完了します。LINE Login Platformは多くのスマートフォンアプリにユーザ体験の良いログイン機能をもたらしてくれます。 LINE STORE: ウェブアプリケーションの場合 LINE STOREは、スタンプや着せ替えを販売しているウェブアプリケーションです。PCやスマートフォンのウェブブラウザから利用することが可能です。LINE STOREのようなウェブアプリケーションでLINE Login Platformのログイン機能を組み込んだ場合は、ユーザが予めLINEアプリ内で登録しておいたメールアドレスとパスワードを入力する画面が表示されます。更に先ほどのスマートフォンでの例のような同意画面でユーザが同意ボタンを押下することで、ログインが完了します。スマートフォンアプリと同様に、ウェブアプリケーション側で独自にアカウントを発行する仕組みを開発する必要なく、LINEを使っているユーザでログイン機能を組み込むことが可能です。 ログインしたユーザーの情報 LINE Loginを使ってサービスにログインした場合、サービスはユーザーの同意のもとで、下記の基本的なユーザー情報を連携することができます。 LINEで設定された名前 LINEで設定されたプロフィール画像 LINEで設定されたひとこと LINE上の内部的な識別子 LINEの友だちの一覧、グループ情報など、上記以外のユーザー情報は連携されません。 LINE Login Platformがもたらすもの 便利さ LINEユーザなら簡単にサービスにログインできるため、ユーザの立場から見てサービスのユーザビリティがとても高くなります。 ユーザの増加と利用の活性化 LINEは全世界で5億人以上のユーザが使っているメッセンジャーサービスです。LINE Login Platformを組み込んだサービスでLINEユーザが手軽にログインすることができれば、結果的にそのサービスの利用者数が増加することに繋がり、さらにそのサービスの活性化や売上の増加を期待することができます。 様々なプラットフォームのサポート LINE Login Platformは、iOSアプリ、Androidアプリ、そしてウェブアプリケーションに対応しています。 iOSとAndroidに関しては、LINE Login Platformをより簡単に組み込むために、SDKを提供しています。 実績が豊富なプラットフォーム LINE Login Platformは、すでにLINEが提供している多くのサービスで利用されている実績の多いプラットフォームです。 LINE Login Platformを利用するには? LINE developersサイトについて LINE developersサイト(https://developers.line.me)は、LINE Login Platformを含むLINE Platform全体の技術的な内容が掲載されています。このサイトに訪れることで、LINE Platformが提供している様々な機能を知ることができるでしょう。そして、実際にLINE Login Platformを利用するために必要となる各種登録作業や設定作業を行うための管理画面もここで提供しています。LINE Platformに連動するスマートフォンアプリやウェブアプリケーションを開発する際には、最初にPartner登録、そしてChannel登録を申請します。その後承認された後に、右上のChannelsタブから管理画面に進むことができるようになります。 Partner登録 最初にやるべきことは、Partner登録です。 本記事の公開時点では、LINE Login Platformの利用を希望する法人のみ申請を受け付けています。 LINE Partnerの登録は、LINE developers サイトのPartner登録フォームから行ってください。 このフォームでは、会社情報、担当者のメールアドレス、連絡先、LINE Login Platformを利用したいスマートフォンアプリやウェブアプリケーションに関する簡単な説明を入力することになります。フォームから情報を入力後、登録完了およびメールアドレスの存在確認のためのメールが自動的に登録者に送られます。登録された内容は、LINE社の担当スタッフによって確認、検討が行われます。後日LINE Login Platformの利用可否1の検討結果が再度メールにて送られることになります。多くの企業から申請があった場合は、結果が送られてくるまでに時間かかることがありますので、予めご了承ください。 LINE Login Platformの利用が承認された後、LINE developersサイトにログインすることができるアカウントが発行され、結果通知のメールにてそれをお伝えいたします。パスワード変更後に、いよいよ管理画面に入ることができるようになります。 1: 利用可否基準については、Partner登録フォームページ下部の「Please note」部分をご参照ください。 Channel登録 管理画面に入ることができた後は、実際にLINE Login Platformの機能を利用するために、”Channel”登録を行います。私達は、LINE Login Platformの機能を利用することでLINEと連携されたスマートフォンアプリやウェブアプリケーションのことを、総称として”Channel”と呼んでいます。Channel登録の手順は、下記のような流れです。 (…)
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